順番取りアプリペットPASS
問診票ダウンロード

順番取りアプリペットPASS
問診票ダウンロード

みやま犬猫病院

みやま犬猫病院は、群馬県前橋市にある
犬・猫の全科診療動物病院です。

027-212-3803

みやま犬猫通信

みやま犬猫通信

胆嚢粘液嚢腫

2022.11.14
もうすぐサッカーワールドカップ開催ですね。どこまでいけるか、ドキドキします。
さて、今回は頻回の嘔吐で受診されたワンちゃんの話です。
嘔吐の原因というと、異物の誤食、中毒、胃炎、胃癌、小腸疾患、膵臓疾患、尿毒症、頭蓋内疾患、尿管閉塞など、書ききれないくらいあります。身体検査や、嘔吐の状況を詳しく聴き取ることで方向性を絞っていきます。その結果、今回の子は胆嚢の病気であることがわかりました。胆嚢粘液嚢腫という病気になり、総胆管が詰まっていたのでした。
はじめの写真は、摘出した胆嚢を切り開いたものです。本当はただの袋ですから、こんなクリスタルがでこぼこしたようなものはありません。変性した結果このようになってしまったのです。
イメージ図です。胆嚢という臓器は、肝臓にはさまれて存在していて、肝臓でつくられた胆汁が貯留や濃縮されるところです。貯留した胆汁は矢印の方向へ流れ、十二指腸へ分泌されますが、この子の場合は胆嚢内が変性して粘度の高い胆汁が総胆管の赤丸部に詰まっていたのです。手術で胆嚢を切除して、十二指腸への開通性を確認しましたが、固まった胆汁により開通できず、十二指腸を切開して、開口部の大十二指腸乳頭から逆行性に管を入れて開通させました。黒い変性した胆汁が詰まりの原因でした。
本来胆汁は脂肪の消化吸収に関与しますので、高脂血症の素因をもつ犬種や、高脂血症を引き起こす内科疾患を患っている子は特に注意が必要です。
頑張って手術に耐えて、元気になってくれました。
元気が一番ですね。

みやま犬猫通信に戻る

みやま犬猫病院
  • トップページ
  • 診療案内
  • 医院概要
  • 院長あいさつ
  • みやま犬猫通信
  • アクセス
トップへ戻る
Copyrights© みやま犬猫病院 All Rights Reserved.禁無断複製、無断転載