ハリケーンや台風、熱波など異常気象が目立ち、この先どうなっていくのか心配ですね。環境問題が取り上げられることが増えましたが、エコって何だろう?とぼんやりよく考えます。病院業務では、他の患者さんに感染させないように、また清潔であるようにが基本ですから、原則色々なものが使い捨てです。そんな中で、資源を大切にと続けていることがあります。それは、『手術で使うガーゼ数を減らす』です。病院によって様々ですが、もともと当院の基本オペセットには器具+ガーゼが10枚入っていました。今までに勤務していた病院でそうしていたので癖で10枚にしていましたが、あるとき、毎回ガーゼが余ることに気づきました。試しに5枚にしました。まだ余りました。結果、現在は3枚しか入れなくなりました。そしてさらに自分の中のルールとして、原則1枚しか使わなくて済むように手術するようにしました。よくある避妊去勢手術では普通1枚しか使っていません。もちろん手術が安全に終わることが最優先ですので、必要な時には別にガーゼのみ滅菌しておいたものを追加で使いますし、病的な開腹手術や排液の多い手術では沢山使うこともあります。明るい未来を次の世代に残すには何が出来るか、自分が出来る小さなことをコツコツやるしかないのかなと思っています。
さて、前置きが長くなりましたが、今日10歳のワンちゃんの飼い主さんに、『歯が汚いから手術で綺麗にしたいけど、高齢でも大丈夫なの?』と質問されました。2021年5月4日の『みやま犬猫通信』に調査結果が載っているから見てくださいとお話ししましたが、1年以上経過していたので、また調べてみました。