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みやま犬猫病院

みやま犬猫病院は、群馬県前橋市にある
犬・猫の全科診療動物病院です。

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みやま犬猫通信

みやま犬猫通信

猫の耳漏に注意

2022.9.16
だんだん秋らしくなってきましたね。
風邪に気を付けましょう。
それにしてもエンゼルスの大谷翔平選手の活躍はすごいですね。私はずっとサッカーをしてきたので、野球をテレビで観ることはほとんどありませんでしたが、大谷選手が出ているとつい見てしまいます。新庄ビッグボスや大谷選手など野球界の話題が豊富ですが、サッカーワールドカップも迫ってきましたので、サッカーでも明るい話題を期待したいところです。
さて、今回は5か月齢の猫ちゃんが右耳の下に血がついているということで受診されました。
見てみると、耳の中から液体がたれていたのでした。液体(耳漏)は細胞診の結果、細菌感染によるものと判明しました。同じような症状の猫ちゃんいますか?猫は風邪で鼻水は出ても、普通耳から液体は出ません。原因は年齢などにもよりますが、多くは鼻咽頭ポリープと呼ばれるようなポリープが奥から悪さしているか、慢性の中耳炎の結果ポリープができるかです。鼻と喉の連絡通路にポリープがあれば、いびきのような異常な呼吸音で来院されることもあります。抗菌薬を使っても、鼓膜の奥の空間内全ての菌を殺滅することはできません。どこまで病変が及んでいるかをCTで調べました。左の青丸内のきれいな黒い空間が正常です。右は黒い空間がなく、白い何かで満たされています。外耳道の所見と合わせて考えると、耳漏が鼓室(黒い空間)から出てきていると診断しましたので、手術で鼓室を切開し、排膿させ、洗浄しました。鼓室に穴を開けると中から膿がとろーりと出てきました。猫の鼓室は2つの部屋がありますので両方開放して洗浄しました。ポリープはまだできていませんでした。
術後2週間目には耳漏は消失していました。抗菌薬だけ使っていたらまだ治ってなかったと思います。それどころか、耐性菌が残って増殖し、大変なことになっていたかもしれません。
手術の合併症もなく、飛び回っているとのことでした。
治って良かったね。
元気が一番ですね。

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