雨が続いていますね。気温の変化で風邪をひかないようにしましょう。
週末の前橋は36度の予報も出ています。暑い時間のお散歩は要注意ですね。
さて、上の写真は犬の会陰ヘルニアです。会陰(えいん)とは、正確にはオスでは『陰嚢と肛門の間』を指しますが、会陰ヘルニアというときは、肛門の左右側面から腹側の陰嚢にかけた領域を指しています。ヘルニアとは隙間から組織が逸脱した状態をいいますので、会陰ヘルニアとは、肛門のまわりの皮下に直腸や腹腔内脂肪、膀胱および前立腺などが逸脱した状態をいいます。お尻にできものができたかと思ってしまいますね。
手術の写真が出ますので、気分が悪くなりそうな方はご遠慮ください。
この子は肛門左がすごく盛り上がっていますね。実際には左右の会陰ヘルニアで、ヘルニア内容は膀胱と直腸でした。ダックスフントは好発犬種で、原因としては、前立腺肥大による排便時のいきみ、椎間板ヘルニアによる神経原性筋萎縮、加齢、に加えてこの子は副腎の病気を基礎疾患としてもっていました。薬で基礎疾患をコントロールしてから手術をしました。
また、横からみるとはじめの膨らみがなくなって、肛門の位置が正常な場所に戻ったことがわかります。
全然便が出なくて痛がっていましたので一安心です。
正常に便と尿が出るって素晴らしいですね。
元気が一番です。