だいぶ涼しくなりましたね。風邪に気を付けましょう。
今回は、健康診断と、犬の尿道結石についてです。
上のグラフは、今年の春に健康診断をした患者さんたちのデータです。
376件で実施し、何らかの異常値が出た子は75%いました。
もちろんすべての方が急を要する疾患ではありませんが、なかにはこの健康診断をきっかけとして、腹部エコー検査、尿検査、ホルモン検査などをして病気が判明した子もいます。早期発見、早期治療で健康な毎日が送れるといいですね。秋も同様の検査が引き続き可能です。ご予約は不要で、いつでも出来ますので、ご希望の方はお申し付けください。
次に、犬の尿道結石についてです。
この子は当院は初めてだったのですが、おしっこがチョロチョロとしかでないとのことでした。上のレントゲン写真で黄色の〇が膀胱結石、青で囲ったところは膀胱から陰茎にいく途中の尿道に白く並んで詰まっている結石です。チョロチョロしかでないわけです。陰茎骨という骨で尿道が狭くなるところを先頭に連なっています。他の先生で、本来の陰茎先端からではなく、陰茎骨より膀胱側に外尿道口を開けてそこから尿が出るようにした方が良いと言われ、セカンドオピニオンで受診されました。以前には既にそのように手術された子が受診されたこともありましたが、個人的には陰茎先端でない場所から尿が出ると、皮膚を伝って尿がたれることがありますので、生活の質が下がることがありますから、陰茎の癌などでやむを得ない場合を除いてその方法はお勧めしていません。今回もそういった理由から、膀胱と尿道の石は全て取り除くけど、尿が出る場所は正常な陰茎先端のままになるようにしましょう、ということで飼い主さんとお話して手術をしました。
術後のレントゲン写真では、石が無くなっているのが確認されます。
元気いっぱいだったので、手術翌日に退院し、2週間後の抜糸時には、正常な排尿状態に戻って、異常を感じない、とのことでした。以前いらした既に新たな尿道口を作られて生活の質が下がった子は、その作られた尿道口を閉鎖する手術をしました。その子も今では普通に陰茎の先端から尿が出てオムツがとれました。膀胱や尿道の癌で、膀胱尿道一括切除などという方式をとらざるを得ないことがあります。その時は尿を貯めておく膀胱がなくなるので必ずオムツ生活になりますが、それ以外の状況であれば、出来るだけ普通の状態を維持できるように、家での生活や管理が楽であるように、を心がけています。
元気が一番です。