雨も降って少し涼しくなりましたね。
これくらいの時期の方が蚊が活動的になります。フィラリア予防を続けましょう。
さて、今までも紹介したことがありますが、犬の会陰ヘルニアについてです。
ヘルニアとは、本来飛び出ないはずのところから臓器が飛び出た状態を言います。
椎間板ヘルニア、会陰ヘルニア、鼠径ヘルニア、臍ヘルニアなどがあります。
会陰(えいん)とは、肛門と外部生殖器の間を指しますが、犬猫では広義に『お尻まわり』を指します。会陰ヘルニアは、肛門周囲の筋肉が何らかの理由で弱くなり、間隙ができ、そこから腹腔内の膀胱や腸、脂肪などが飛び出た状態をいいます。
コーギーやダックスフントなど尻尾の短い犬種や小型犬に多く認められます。
『お尻の横がふくらんでいる』、『排便時に痛そうに鳴く』などで受診されることが多いです。
今回は9歳の未去勢雄のトイプードルの子が、『便をするときに鳴く』という主訴で来院されました。
写真ではあまりひどく見えないかもしれませんが、左右ともに会陰ヘルニアで直腸が飛び出ていたために、便がひっかかり、痛みが出ていたのでした。
上の写真は左のみ手術した後のものですが、手術したほうを黄色➡、緑➡が肛門、青丸が手術前の右側です。青丸のほうが少し膨らんでいるのがわかりますか?
術後19日目の抜糸後の写真です。
便がしっかり出るようになって鳴かなくなったとのことでした。
会陰ヘルニアでは様々な術式がありますが、当院ではその子のお尻まわりの筋肉を利用して穴を塞ぐ方法をとっております。
元気が一番です。