寒い日が続きますが、飼い主さん、ワンちゃんネコちゃん達、元気でしょうか?
あっという間に1月も過ぎてしまいました。
今回は猫のコロナウイルス感染症についてです。
人間のコロナとは違う、猫のコロナウイルスによるもので、猫腸コロナウイルス(FECV)と猫伝染性腹膜炎ウイルス(FIPV)に分類されます。
猫腸コロナウイルスは、便のPCRで検出可能ですが、実際にはどこまで消化器症状に関与しているかは不明です。多くはそれ以外の原因でお腹をこわしていることが多いです。これだけでは猫は通常元気です。
一方、猫伝染性腹膜炎ウイルスは非常に問題で、致死的な疾患です。同じウイルスが突然変異を起こすか、全身に回るなど諸説ありますが、元気食欲の低下、発熱が認められます。FIP(エフアイピー)と略して呼ぶことが多いですが、まだ0歳の子ネコが多く罹患し、腹水が貯まっておなかがパンパンに膨れたり、胸水が貯まって呼吸が悪くなったり、眼がおかしくなったり、けいれん発作が起きたり、腎臓がおかしかったり、色々なタイプがあります。非常に治療が困難で、2019年に発刊されたSMALL ANIMAL INTERNAL MEDICINEという内科のバイブル的な本にも、良い治療法は無いと記載されています。ところが、ここ数年で、効果的な薬がでてきました。今までは我々も対症療法をすることしかできず悔しい想いでいっぱいでしたが、文献も多く発表されるようになり、実際に元気になってくれる子が出てきました。まだ5年後、10年後にどのくらい再発するのかなどの長期予後は正確にはお伝え出来ませんが、数年前の常識が変わるということを実感しています。当院では、輸入薬を主に使用しています。日本国内で流通しているヒト用の薬をご希望であれば取り寄せることも可能ですが、金額がかなり高くなってしまうので輸入薬を使っています。また新しい情報が色々出てきましたらアップデートしながら治療に反映させていきたいと思います。
元気が一番です。