暖かくなってきましたね。
緊急事態宣言は解除されましたが、まだ油断はできなそうですね。
当院では引き続き消毒の強化などを行っていきますので、ご協力お願いいたします。
今回は、猫ちゃんの口の中にしこりができたとのことで来院されました。
上の写真の膨らんでいるところに黄色で丸をつけると
わかりますか?
ここには本当はこんな膨らみはありません。
1か月半くらい前に気づき、知り合いの先生が内科治療をしたけど治らない、とのことでご紹介いただきました。
ドライフードが好きらしいのですが、このしこりによって食べにくくなっているとのことでした。
これは唾液粘液嚢胞といいます。通常、唾液は唾液腺で作られて管を通って口腔内の開口部から排出されるのですが、途中の管に何らかの原因で傷が出来て漏れ出している状態です。
治療は色々方法がありますが、今回は切開し、不要な組織を可能な限り除去する方法をとりました。
手術の写真が出ますので、気分が悪くなりそうな方はご注意ください。
術後約3週間の検診では、しこりはなくなったままで、ドライフードも良く食べるようになったとのことでした。体重も200gくらい増えていました。
再発することがあり、その場合はまた別の手段をとる必要がありますが、ひとまずすっきりしてよかったですね。
猫の唾液粘液嚢胞はそんなに多く遭遇しませんが、今回のように起き得ますので、お口の中を観察する習慣をつけましょう。
元気が一番です。