4歳のワンちゃんが、歯石除去希望で来院されました。
外来でお口を観察したところ、歯石の付着に加えて、臼歯がすり減っているのが観察されました。
わかりにくいと思いますが、赤矢印で示したところがすり減っていたところです。
麻酔下で歯石除去を行い、これらの歯のレントゲンを撮影したところ、温存可能と判断されましたので、保存修復を行いました。
歯石除去と保存修復をしたあとの写真です。
若干歯の先が丸くなっているのが治療した痕です。
歯に限らず、獣医療域では『〇〇切除術』とか、『断〇』とか、『〇〇摘出術』とか、臓器をとる術式が多いです。人間のように早期に見つかることが圧倒的に少なく、進行して発見されることが多いので仕方ない面もありますが、できるだけ自分の臓器を残して生活できるのに越したことはありません。その一つとして、歯の保存修復を行っております。
欠けている歯が無いか、たまに観察してみてください。